頭がよくなる成分として有名なDHA。魚から摂取することがよく知れていますが、近年この成分が持つ抗がん作用にも注目が集まるようになっています。

このDHAとはドコサヘキサエン酸というのが正式名称で、不飽和脂肪酸の一種です。とくにマグロやイワシ、サバ、ハマチといった青魚の脂肪に多く含まれています。なぜ頭がよくなると言われているかといいますと、ニューロンという神経細胞の生成を促し、脳の働きを活発にする効果があるからです。

では抗がん作用にはどのような効果が期待できるのでしょうか。最大の効果はガン細胞の増殖を抑制することができる点です。ガン治療はまず増殖や転移をどれだけ防ぐことができるかが重要なポイントとなります。そのため抗がん剤や放射線治療といった対策が行われるわけですが、同時にさまざまな副作用がともない、厳しい闘病を余儀なくされます。しかしこのDHAを代替医療、補完医療として役立てることによって患者の負担を最小限に抑えながら治療を行っていくことができるのです。

DHAの摂取はやはり青魚から摂取するのが理想的です。ガン予防としては１日１〜３g程度の摂取量が理想と言われており、イワシ２匹、あるいはサンマ１匹で１gが目安となります。サプリメントなどでの摂取も有効ですが、日常生活でもそれほど無理なく摂取することができる量ですから、食生活の中で対策を目指すようにしたいものです。

なお、DHAを効率よく摂取するためには生で食べるのがベスト、続いて煮て食べる方法が理想的です。フライや焼き魚になるとDHAが酸化してしまい十分な効果が得られない場合もあります。注意しましょう。

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